片づけ好きのあなたの部屋が片付かない商業的な理由
北欧「風」インテリアを目指すブログ「Easeful Life」へようこそ。
先日、整理収納アドバイザーの方の講座を聞く機会ありました。
物腰が柔らかで、相手の意見を否定せずに対案を伝えてくださる姿勢がとても素敵な女性でした。
整理収納に関して学ぶべきことがたくさんあったのですが、そのアドバイザーさんが冒頭で強調されていたことが一番記憶に残っています。
そのメッセージとは、
整理・収納・片づけ・掃除には順番がある
ということ。
整理・収納やライフオーガナイズ的にはきちんとした定義や理論があるのかもしれませんが、自分なりに感じたことをまとめてみましたので、お時間の許す方はお付き合いください。
整理・収納・片づけ・掃除の違い
前段で個人的見解である旨を、ヘッジしていますが、四つ言葉を以下のように理解しました。
整理 モノを「減らす」「分ける」作業
収納 整理したモノに定位置を与え収めること
片づけ 収納したものを再度定位置に戻すこと
掃除 ゴミやホコリを取り除くこと
お気付きの方も多いかと思いますが、前段三つは線形のプロセスになっているように思います。
整理無くして収納なし、収納なくして片づけなし、という関係です。
片づけの一般的な捉え方
ここで、一般的に使われている広義の片づけを「片づけ」と表記してその意味を考えてみたいと思います。
思うに、「片づけ」は、整理、収納そして狭義の片づけを、そのプロセスの線型性を無視して一緒くたに捉えてしまっているものではないのかと思うのです。
その結果、本来は前工程と後工程にある作業の順番に気がつかず手をつけてしまい、カオスな状態に陥ってしまうのではないでしょうか。
自分の「片づけ」を振り返っても、こちらに収まっていたものをあちらに収納して、といった掘った穴を埋め戻す年度末の公共事業のようなことを繰り返していたように思います。
掃除との関係性
これまた私見になるのですが、整理・収納・片づけのプロセスと掃除の関係については、前者がきちんとなされていると後者がやりやすいといったものなのではないかと捉えています。
商業的な理由とは
以上、「片づけ」がうまくいかない理由を考察してみましたが、個人的にはその背景には商業的な理由があるのだと思っています。
件のアドバイザーさんは、
「最近はネット上でいろいろな収納用品を使った素敵な収納に関する情報がいっぱいあるけど、肝心の整理に関する情報は少ない」
とおっしゃっていました。
個人的には、こうした情報の偏在の裏にこそ、商業的な理由が潜んでいるのだと思います。
様々な理由はあると思うのですが、どういう理由でネット上には収納に関する情報が氾濫しているのでしょうか?
私は、収納用品を売りたいメーカー・販売店や、そのプロモーションで収益を得るブロガー・アフィリエイターの存在が大きいのだと思います。
もちろん、整理収納アドバイザーさんが手がける整理に関する記事も少なからずあります。
しかし、マーケット規模を勘案すると旗色が悪いのは否めないようにも感じます。
こうした理由から、ネットで積極的に情報収集する「片づけ」好きの方でも片づけが上手くいかない、収納好きの方の収納が上手くいかない、ということが生じうるのではないでしょうか。
しかし裏を返すと、そうした情報の偏在があるからこそ、収納や片づけを成功させるための必要条件である整理に関する専門知識を持つ整理収納アドバイザーが必要とされるのだと思います。